第13回 Spark Labsレポート

みなさんこんにちは✨
早いもので、ラボを開催してから1年が過ぎました。
1年続けてこられたのも、ひとえに皆様方のお力添えのおかげと、深く感謝しております。
そして1年間ずっと試行錯誤しながらラボを引っ張っていてくれた大竹さん、お疲れ様でした。
2年目からはラボの名称がオープンラボからSpark Labsとなり、運営メンバーも増えましたので、これを機に運営一同、より精進してまいりますので、よろしくお願いいたします。

2年目最初のラボは
SBIホールディングス株式会社執行役員 ブロックチェーン推進室長
藤本 守様による、

「次世代FINTECHのコア技術"ブロックチェーン・DLT"の活用」

でした。

お話いただいた内容として
  • ブロックチェーン、分散台帳技術(DLT)の世の中一般的な理解は、中央集権的管理ではなく、分散されているというイメージである。

  • ビットコインはブロックの中にトランザクションが組み込まれ、ブロックを作っているが、ハッシュ計算がターゲットになったものを最初に見つけた人がブロックの生成権利を得られる。
  • これがブロックチェーンの始まりである。
  • また、ハッシュ値の整合性が取れていないといけないため、事実上改ざんが出来ないと言われている。
【よく言われるブロックチェーン(ビットコイン)の特性】

  • ゼロダウンタイム:みんな同じデータをもっているため、数個壊れたところでコピーを行えば止まらずにすむ。
  • 改ざんされにくい:ハッシュ値が繋がっているため、改ざんが不可能である。
  • 記録情報の共有・管理:設計上共有されやすいように作られている。
  • コスト面の優位性:オープンソースのため、参加にお金がかからない。

【ちまたでよく聞く疑問】
Q: ブロックチェーンは遅くて使えないと聞くけどそうなの?
A: そもそもビットコインは前提として10分で1ブロック生成されるように
  コーディングされている。
  お店での支払いでは、支払い時にビットコインのブロックチェーンに
  払った記録が書き込まれるわけではなく、取引所がリスクを取ってまとめて
  バルクでネットで書き込まれるため、生成時間は支払い時には関係がない。

Q:ビットコインはやたら分岐がおきているけど大丈夫なの?
A: 大丈夫ではない。
  パブリックのチェーンでは分岐させたが誰もついてこずに無くなってしまっ
  たものもあった。
  一定のサポーターが集まると生き残れるため、増やそうと思えば増やせてし
  まう。
  The DAO事件でハックが起き、戻すか戻さないかで勢力が拮抗し、フォーク
  (枝分かれ)が起きた。
 
Q: プライベートチェーンはパブリックとどこが違うの?
A: 明確な定義はないが、台帳の参加権限、検証の参加権限があるかないかで
  区分けしている。
  パブリックチェーンのビットコインは誰でも台帳に参加が可能である。
  プライベートチェーンの場合は災害復旧が難しいことが課題である。

Q: ブロックチェーンはシステムコストを劇的に下げるんだよね?
A: エコシステムとして多くの人が参加しているから維持されるのであり、
  少人数のブロックチェーンはすぐに攻撃されて消えてしまう。

【ブロックチェーンの構成要素】
 1.公正性、2.存在証明、3.唯一性

この他にも、ブロックチェーンを複合的に組み合わせた例や、プライベートチェーンの活用についてお話いただきました。

【SBIで実施中の藤本様が参加しているプロジェクト】
・コンソーシアム設立の背景
・スマホ上に参加している銀行が表示され、口座を持っている銀行があればそこから
 送金が可能な、「Money Tap」アプリの開発
・分散型台帳を使用した実証実験の実施
・自由に仮想通貨を発行するためのSコインプラットフォームの開発
・生体認証情報による決済
・スマホアプリにお店がスタンプを押すだけのコイン決済、顔認証決済が可能となる
 UC台場コインの実証実験

話題のブロックチェーンということで、
質疑応答の時間ではみなさんの質問が途切れませんでした。

藤本様のご登壇に心から感謝いたします。

記事作成者:浜名

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