第15回 Spark Labsレポート

こんにちは!

第15回目のラボは二本立てとなっております。
テーマは、

学生時代にアゼストへアルバイトに来てくださっていた
現在IT業界のマーケティングソリューション事業でご活躍なさっている
酒向 海様による、

「デジタル広告営業本部が目指す次世代の営業像」、

早稲田大学大学院 後藤研究室所属 兼 株式会社アゼスト アルバイト
保坂 大樹さんによる、

「Tableauファイルの自動生成について」

でした。

弊社もパートナーとして携わらせていただいております、ビジュアル分析ツールTableauですが、今回は「Tableau Tips」という大テーマのもと、Tableau歴の長いお二方にご登壇いただきました。

「Tableau Tips」= 運用のヒントとして、以下のようにお話いただきました。

酒向様
【概要】
  • エクセルやパワーポイントを使用した既存の型にハマってしまい、データ分析ツールを導入するまでのハードルは高いのが現状である。
  • とはいえ、ようやく営業現場にもデータ分析を使った新しいスタイルを受け入れる体制が整ってきた。
  • 如何にしてTableauを社内に浸透させたのか、現場で何が変わったのか、実例を元にご説明いただいた。
【Tableauを浸透させるための取り組み】
  • Tableauの導入に伴い、社内で利用促進を図るため、プロジェクトチームを立ち上げた。
  • 参画メンバーは営業企画部、営業部から満遍なく選び、営業現場のビジネス的観点からTableauを最大限活用する方策を考えた。
  • チーム主導で社内トレーニングを実施、実例を使用したワークショップ形式でデータ分析の扱い方を学べるようにした。
【Tableauを導入したことで変わったこと】
  • 内部報告資料の作成作業 ⇛ 定例資料の定型化
    • 日・週・月次の資料を都度作成していたが、Tableauによる定型化を図ることで自動作成できるようになった。
    • (アンケートベースで作業工数が1/3に)
  • 一方的コミュニケーション ⇛ 双方向コミュニケーション
    • 社内の大量データをどこにいても集計・分析することができるようになり、お客様先で定型資料を説明する形から、お客様の知りたい分析結果を打ち合わせの場で即時出力し、スピーディかつ柔軟に対応できるようになった。

保坂さん
【概要】
  • Tableauの得意とする部分以外の機能について、別のツールを用いて補完・自動化することができないか研究を行った。
  • Tableauの元となるXMLを修正・記述することで、人が手作業で作るTableauの画面を一部自動作成することに成功した。
【具体的な手法】
  • Tableauを構成するXMLの構造を解析し、構成パーツごとにどういった属性や型があるかを調査した。
  • Pythonプログラムで構成パーツを自動記述する仕組みを作成した。
  • ファイル名や接続先データソースの情報を追加で記述することにより、Tableau上で行う作業を自動化させることができた。
【自動化を用いるメリット】
  • データの列方向の処理について、XML記述方式では一括設定を行うことができる。
  • 元データ切替方法である「データソースの置換」機能を、XML記述方式ではより柔軟に読み込むことができる。(前処理等作業の省力化)
  • 大量データによる探索的分析において、大量の図表を自動生成させることができる。(アンケートの設問間相関分析など)
  • etc...

Tableau Japan本社の方も会場にお越しいただいており、Tableauを使っている現場の皆様の苦労話や、今後どういった可用性があるかということで話が弾み、今回のラボも大盛況のうちに終えることができました。

酒向様、保坂さん、実例を交えた貴重なお話を披露いただき、誠にありがとうございました。

記事作成者:徳本



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