第20回SparkLabsレポート

みなさんこんにちは✨
第20回目のラボは

株式会社 日立ソリューションズ 市川 博一様をお迎えし、

「CES2019参加報告」

についてご講演いただきました。

CESは世界最大級のITイベントであり、18万人もの参加者が集まります。

今年は19万人の予想でしたが、出展者数最多の中国企業の出展が1割減となったため、18万5千人という結果となりました。日本人の参加は8千人でした。

市川様が選ぶ今年のキーワードは以下の9つ。
  • 5G
  • XR(AR/VR/MR)
  • VOICE(ハンドフリー)
  • Mobillity
  • Startup(International)
  • メンタルヘルス
  • AI家電(サブスク)

【5G】
    • スピードが速くなる。
    • 10ギガのコンテンツを、会場に基地局を立て、HUAWEIのスマホでのダウンロードに要する時間が3秒。
    • ラスベガスの会場からリアルタイムでロサンゼルスへのSkypeでの会話のラグは0。
    • 会場でボタンを押すとロサンゼルスの5Gのシムを積んだドローンが自動運転で空撮するデモが行われた。

また、世の中が5Gの基地局ダントツNo.1であるHUAWEIを候補から外す流れの中、
世界で起こっている影響についてもお話いただきました。

【XR(AR/VR/MR)】 
    • ホロレンズに5Gのモジュールを付けたデモの紹介。Wi-Fiでは落とせない画像の解像度が実現。
    • AudiのHolorideのご紹介。他と異なる特徴として、元々の路面データをコンテンツとリアルタイム合成を行っている。Audiがやっていることに車の可能性を感じる。
etc.

【VOICE(ハンドフリー)】
    • Amazonの方が出荷数が多いが、成長率はマイナスである。
    • 対してGoogleは成長率300%であり、今年は会場がGoogle一色であった。
    • 現在はスピーカーではなく、音声モジュールをITの機械に入れる戦いとなっている。触らなくても指示が出来るということは汎用性が高い。
    • 現在は声×インテリジェンスと、アイディア勝負となっている。
【Mobillity】
    • BELL×UBER 空飛ぶタクシーはテストも完了しており、走行許可が出た地域があれば明日から走行可能である。
    • DENSO 自動運転が可能なセグウェイ型の乗り物。宅配の在り方が変わる。
    • Toyota Eパレット 上下が分離する車。
    • BYTON 中国版テスラ―と言われており、フルダッシュボードが魅力的。
    • クラウドカーのため、すべての部品のセンサーデータが表示され、
    • アップデートで新機能が追加されていくスマホのようなクルマ。
    • NVIDIA Simulator 実際のシリコンバレーの道をフル3D化し、シュミレーションのシュミレーションのため、自動運転向けのシュミレーターを作成し、様々な天候や状況を経験させて頭脳を賢くしてから車に載せてリスクを下げている。
NVIDIAにデータが集まる理由についてもお話いただきました。

【Startup(International)】
スタートアップエリアで気になったことをお話いただきました。
    • アメリカの企業はほとんどなく、台湾、中国、韓国、フランス、イスラエルロンドンが目立っていた。
    • 日本は展示数わずか30社。話題性はあったがプレゼンスの比重は低かった。
    • 中国企業については、中国政府との問題があり、大きな話題となっていた。
    • 盗聴疑惑のあるHUAWEIのブースは大盛況であった。
    • アリババは自動運転のクルマの他、自動翻訳機の精度がとても高かった。
HUAWEIの現状の顧客についてもお話いただきました。

【メンタルヘルス】
    • リラクゼーションの方向にITを使いたいという流れがあり、今年は非常に愛玩ロボットやITベッドが目立った。
【Privacy(GAFA)】
    • 個人データをどのように扱うかということが今まで以上に問題となっていく。
その中で自分で提供するデータの選択を行うには高いITリテラシーが必要であることなどをお話いただきました。

【AI家電(サブスク)】
    • 今までは機械を売ることがビジネスであったが、サービスを提供し、対価をもらうビジネスへと流れがきている。
    • 最新のサブスクリプション家電の事情について。
【こちらに当てはまらない面白いもの】
  • 会場入り口のLG
    • 100インチ折り曲げ可能な有機ディスプレイ。
    • 入り口付近のベストエリアにLGはここ毎年出展しており、裏にHUAWEI・Alibaba・SAMSUNGなどが出展している。10年前はその場所にSonyがあったが、現在では日本企業の存在感はなくなっていることが分かる。
  • 巻きあがるTV
    • プロジェクターのように巻かれて収納されており、観るときに出てくる。
  • FlexPai 折りたたみスマホ
    • 一画面を折りたたむと両面でセパレートで動く。
CESは18万人以上が集まる世界最大の展示場なので、
交渉に来る方も多くいらっしゃるとのことでした。
毎年参加されている市川様だからこそ感じられる移り変わりや流れなどをお話いただき、盛りだくさんでしたが、もっとお聞きしたかったです。
市川様のご登壇に心から感謝いたします。




記事作成者:浜名

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